カラスと雪と空と星

雪を啄ばんでるカラスを見た。この社会の負の一面を背負ったかのような漆黒の体が雪に映える。そのうちカラスは飛んでいった。
暗い空を見上げた。澄んだ空に星々が輝く。しかしそれを引き立てているのはその周りの黒だ。光があれば闇がある。そんな当たり前のことを改めて感じた。カラスが黒いのも、無駄じゃない。雪が白いのも、無駄じゃない。暗い空に引き付けられる。星の光は美しい。
そんなことを思う、冬のひと時。