教育基本法

まあ委員会で可決されたわけですが。野党は教育に関する問題が残っているのに採決は尚早と出席拒否、与党は出来レースの採決で成立の模様。
野党の思惑は野党共闘の演出、与党の思惑は安部さんの顔をたてたい。いわば教育基本法はそのための道具としてしか機能してなかったですもんねぇ。教育という崇高なるものの「基本」にしては軽く扱われちゃいました。与党の幹部なんて「強行採決の絵にならなくて良かった」なんて発言してるんですからね。
与党が採決に踏み切った理由として100時間以上の議論を挙げますが、この議論もこれだけやればいいじゃん、という目安にしか聞こえません。ここにきて浮かび上がったやらせ問題。でっち上げられた国民の意思を国会に反映したら、議会制民主主義の意味が無い。いじめ、未履修も改正教育基本法教育再生、と連呼するだけで現状の反省などはほとんど無し。最後のほうは伊吹さん開き直ってましたし。

中身で問題になったのは愛国心です。これは与野党の案に入れられていたはずです。「国」とは統治機構のことではない、自然や風土だと言ってましたが当り前じゃないですか。統治機構としての国の「実体」など存在しませんから。自然や風土にしたって、愛するとか嫌いとか、学校で教える事じゃないでしょうが。だったら世界史、情報ちゃんとやれ。


まあこうして成立するであろう改正教育基本法劇場は沖縄県知事選などもからんで、とても子供に見せられないような泥仕合の末に幕を下ろすようである。