さらば2006

去年は政治・経済界の大物が多く亡くなられました。
「豊かな社会」、「不確実性の時代」の著者で、市場任せの経済を批判した経済学者ジョン・ガルブレイス氏、逆に市場メカニズムを重視し、なるべく政府が介入しない新自由主義の理論的支柱となったミルトン・フリードマン氏。日本の第1回経済白書を執筆した元一橋大学長の経済学者、都留重人氏もこの世を去りました。
政治では日本の構造改革の先鞭をつけた橋本龍太郎氏。晩年は政治資金を巡る問題の渦中の人でした。海外では大統領選を経ずに初めて就任したジェラルド・フォード氏。「癒し」の大統領だったそうです。
また多くの(かつて)強力な権力をもった指導者がこの世を去りました。チリのアウグスト・ピノチェト元大統領、旧ユーゴスラビアスロボダン・ミロシェビッチ元大統領、イラクサダム・フセイン元大統領。彼等は皆訴追され、フセイン元大統領は処刑されました。(いつぞやの裁判みたく進行しましたが・・・)正当性に疑問のもたれる中の執行でした。


2007年、新たな歴史のスタートに待ち受けるのは安寧か、混沌か。
と思っていたらタイで爆弾騒ぎ・・・