業火

また昔好きだった人が夢に出てきた・・・
夢の中の笑顔の彼女と、あの時の憂いを秘めた表情、手首に巻かれた包帯の気味の悪い白さ・・・その乖離が俺の心の中を支配し続けている・・・
彼女をそこまで傷つけたのは100%自分で・・・彼女が夢に出てくるたびにすごい罪悪感に苛まれて、ひどい時は死にたくなる。
・・・のに死を恐れて生き続ける自分がすごく嫌いで、そのたびにすごく自己嫌悪してしまう・・・
勝手に傷つけて、勝手に苦しんでる自分に蹴りがつけられない・・・それならいっそ外部要因に頼りたくなる・・・彼女の何倍もの苦しみを自分に・・・それが懺悔になるわけではないけれど・・・・
こんなこと書き連ねて、それでもまた日常を仮面を被って善人を演じながら過ごす自分・・・生きてる価値あるんだろうか・・・
この苦しみを話せる唯一の友まで捨てて・・・どうかしてるわ、俺。
二人の女を裏切って平然と生き続ける・・・そんな自分を誰か・・・
でも自分でしないと・・・ああ・・・・